こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。
「根管治療は1回の通院では終わらないの?」「根管治療で必要な通院回数は?」といった疑問をおもちの方もいるでしょう。根管治療の過程はとても複雑に思えるかもしれませんが、治療の流れや回数を知るだけで心構えが変わります。
この記事では、根管治療の通院回数の目安や、通院回数を減らすためのポイントについてまとめました。根管治療を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
根管治療とは
根管治療とは、虫歯が進行して歯髄にまで達したときに、歯の内部にある神経や血管を除去したあとに徹底的に清掃・消毒する処置です。その後、根管内に薬剤を充填して封鎖し、歯の強度を補う土台を設置してから被せ物を装着します。
この一連の工程により、歯を抜かずに残し、炎症を抑えて噛む機能を維持できます。
根管治療は何回通うのが一般的?
根管治療の通院回数は、虫歯がどれだけ進行しているか、どの歯を治療するかによって変わります。
一般的には、根管内部の清掃と消毒を行う治療自体に2〜4回の通院が必要です。前歯は根管の本数が少ないため通院回数が少なく済むケースがほとんどですが、根管の本数が多い奥歯や感染が深いケースでは、3〜5回程度かかることも珍しくありません。
さらに、根管治療後に土台を立てて被せ物を装着するまで、2〜3回ほど通院が必要となり、トータルでは4〜7回の通院を想定しておくと安心です。通院間隔は1〜2週間程度空けることが多く、お口の中の状態を整えながら計画的に進められます。
通院回数が増える主な理由とは?
根管治療で通院回数が増える主な理由は、以下のとおりです。
根管内の構造が複雑なため
根管は細く、曲がっていたり枝分かれしていたりします。特に奥歯は根管が複数あるため、専用の器具を使い分けながら内部を洗浄・消毒する必要があります。1回の処置で根管内を洗浄・消毒するのは難しく、無菌状態にするためには数回に分けて治療を行います。
細部まで丁寧に処置を行うことで、再感染リスクを大幅に抑えられるのです。
薬剤の効果を発揮させるまで時間がかかるため
根管内を消毒する際に専用の薬剤を使用しますが、この薬剤の効果を発揮させるためには一定時間が必要です。薬剤を詰めて仮封をしたら、数日から1週間程度の間隔を空けて再び根管内の状態を確認します。この待機期間を設けることで、治療の成功率を大きく高められます。
微細な感染源もしっかり取り除くため
根管内の感染は、肉眼では確認できない微小な組織に細菌が入り込むことで進行します。これらを徹底的に取り除くためには、専用の薬剤などを使用しながら洗浄と消毒を繰り返すことが欠かせません。そのため、治療完了まで時間がかかるのです。
このステップをしっかり行うことで、抜歯を回避しつつ長期的な歯の保存が可能になります。
痛みと腫れの経過をみながら治療を進めるため
根管治療の途中で痛みが現れたり歯ぐきが腫れたりすることがあります。無理に治療を進めると症状を悪化させる恐れがあるため、様子をみながら治療を進める必要があるのです。必要であれば鎮痛薬や追加の消毒を行いながら進めます。
経過を観察しながら安全に治療を進行させる必要があるため、治療終了まで時間がかかるのです。
被せ物の作製に時間がかかるため
根管内の処置が完了したら、土台を立て、その上に被せ物を装着します。被せ物を装着するまでには、型取り、試適、本装着という流れで最低2回以上の通院が求められます。
このように、歯の機能を回復させるまでには、根管自体の治療とは別に複数の工程が必要になるため、時間がかかるのです。
根管治療の回数を減らすためにできること
根管治療の回数を減らすためにできることは、以下のとおりです。
ご家庭でしっかりとケアを行う
ご家庭ではしっかりとセルフケアを行いましょう。歯磨きをする際に歯間ブラシやデンタルフロスを活用することで歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目に付着した汚れもしっかり除去できます。これによって、根管内に細菌が侵入するリスクを大幅に減らせるでしょう。
食後すぐにブラッシングすることが難しい場合は、マウスウォッシュを使用して口内を清潔な状態に保ちましょう。これによって、根管治療が必要になる事態や治療後の再発を防ぎ、結果として通院回数を減らすことにつながります。
最新の設備が整った歯科医院を選ぶ
マイクロスコープや歯科用CTを導入している歯科医院を選ぶことも大切です。
これらの最新の機器を使用することで、肉眼では見えにくい根管の湾曲部や細かな感染箇所を正確に把握できます。マイクロスコープを用いて処置を行うことで、目では確認できない細かい部分を拡大しながら清掃と消毒が可能です。
これによって、治療をスムーズに進めることが可能となり、結果として通院回数を減らせる可能性があります。
自由診療を選択する
保険診療では使用できる器具や薬剤、治療時間に制限があるため、通院回数が多くなる傾向があります。
自由診療であれば、このような制限がありません。マイクロスコープなどの機器も使用できるため、効率的に治療を進められます。また、1回の治療に時間をかけられるため、集中的に治療を行うことが可能です。
費用は全額自己負担になりますが、通院期間の短縮と仕上がりの質を両立したい患者さまには有効な選択肢です。
早期発見と定期検診を徹底する
歯に違和感がある場合は、放置せず速やかに歯科医院で相談してください。初期段階で歯のトラブルを発見できれば、簡単な治療で済むケースもあります。
加えて、3か月〜半年に1回の定期検診を習慣化すれば、万が一、歯や歯ぐきに異常が起こっていても早期に発見できます。これによって根管治療そのものを回避できる可能性が高まり、結果として通院回数を大幅に減らせるケースもあるのです。
根管治療の流れ
根管治療は、以下の流れで行われます。
虫歯部分の除去
麻酔を行ったあと、虫歯に汚染された歯質を丁寧に除去します。治療中の痛みを抑えつつ、歯を過度に削らないように配慮しながら、神経がある場合は安全に処置できるように注意深く治療を進めます。
感染組織の除去
専用の器具を用いて、根管内の神経や血管を丁寧に除去します。目に見えにくい微細な感染組織を除去しないと、再感染を起こすリスクが高まります。
洗浄と消毒
感染した組織を除去したら根管内を洗浄・消毒します。根管内を無菌状態にするためには、この工程を何度か繰り返す必要があります。その後、薬剤を充填してしっかりと密閉し、外部からの細菌侵入を防ぎます。
根管充填
根管内が無菌状態になったら、ガッタパーチャと呼ばれる専用の材料を用いて隙間なく根管を充填します。これによって、再感染のリスクを最小限に抑えます。
被せ物の装着
根管内の充填が完了したら、歯の強度を補うために土台を立てます。その後、被せ物の型取りを行い、試適を経てからセットします。噛み合わせや周囲の歯との調和を確認しながら装着を進めます。治療後は定期的に歯科医院を受診してチェックを受けましょう。
患者様の声
当院で治療を受けた患者様のお声をご紹介します。
当院で治療を受けた方の口コミ1
初診、2回目の診察でしたが、とても丁寧に歯の状況について説明がありわかりやすかったです。また室内の雰囲気もよく、目の前に大型モニターで景色が流れており、とてもリラックスして受けることができました。今後も通いたいと思います。
当院で治療を受けた方の口コミ2
駅からも近く、ガーデンズに駐車して、通院後に買い物をして帰るのが通院後の楽しみになっています。何度かお世話になっていますが、スタッフの方、先生、どの方にみていただいても、優しく丁寧に診察して下さいます。
みなさん、感じがよく苦手な歯医者も居心地の良い空間になります。今日も綺麗にしていただき、口内すっきりしました!ありがとうございました!
まとめ
根管治療の回数は、虫歯の進行度や根管の本数によって異なりますが、4〜7回程度が一般的です。マイクロスコープや歯科用CTを導入した歯科医院で治療を受ければ、効率よく進められ、通院回数を減らせる可能性があります。
また、定期的に検診を受けること、しっかりブラッシングを行うことを心がけることで、再感染を防げるでしょう。
根管治療を検討されている方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。
当院では、小児矯正・成人矯正をはじめ、虫歯治療や歯周病治療、マタニティ歯科、ホワイトニングなどにも力を入れています。ホームページはこちら、WEB予約やLINE予約相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。
小道俊吾