• ご予約・お問い合わせ:0798-65-4182(平日・祝日/9:30-19:00、土/18:30まで、日曜休診)
  • ご相談・お問い合わせ
  • 24時間受付:かんたんWEB予約
  • 24時間受付:かんたんLINE予約
西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科

blog & column

子どもの歯並びが悪いとどんなリスクがある?矯正したほうがよい歯並びも

こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。

子どもの歯並びが悪いとどんなリスクがあるか考える母娘

子どもの歯並びが気になる保護者の方は多く、最近では小さなうちから矯正治療を検討するご家庭も増えています。歯並びの悪さは見た目の問題だけでなく、健康や発達、心理面にまで幅広く影響する可能性があるため、早期の理解と対応が求められます。

今回は、子どもの歯並びが悪くなる原因から、それによる影響、矯正が必要なケース、治療の開始時期や費用について詳しく解説します。お子さんの歯並びの悪さが気になっている保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

子どもの歯並びが悪くなる原因

頬杖をつく幼い兄妹

まずは、子どもの歯並びが悪くなる背景を理解することが大切です。原因には大きく分けて先天的なものと後天的なものがあります。

先天的なもの

先天的な原因とは、生まれ持った骨格や歯の大きさ、歯の本数など、遺伝的な要素が関係しているものです。

例えば、親の顎が小さい場合、子どもも顎が小さくなりやすく、その結果として歯が並ぶスペースが足りなくなり、歯並びが悪くなることがあります。また、歯の数が多い過剰歯や、逆に少なすぎる先天性欠如歯も歯並びに大きな影響を及ぼします。

これらは本人の努力では防ぎようがないため、歯科医院での定期的なチェックが重要です。

後天的なもの

後天的な原因には、子どもの生活習慣や癖が大きく関与します。代表的なものに指しゃぶりや舌を前に出す癖(舌突出癖)があり、これらは前歯に常に力が加わるため、歯が前方に出てしまう原因になります。

また、頬杖をつく癖や口呼吸、うつ伏せ寝、長期間の哺乳瓶の使用なども、顎の成長や歯の位置に悪影響を及ぼします。さらに、虫歯で早期に乳歯を失った場合、隣の歯が倒れこんでスペースがなくなり、永久歯が正しく生える場所を失うこともあります。

後天的な原因は、日常生活のなかで注意すれば予防できる場合が多いため、保護者の方が気づいて改善を促すことが重要です。

子どもの歯並びが悪いとどんな影響がある?

虫歯だらけの子どもの歯

歯並びの悪さは単なる見た目の問題にとどまらず、子どもの健康や成長に影響を及ぼす可能性があります。以下で具体的に見ていきましょう。

虫歯や歯周病になりやすい

歯並びが乱れていると、歯と歯のすき間や重なり部分に汚れがたまりやすくなります。その結果、歯ブラシの毛先が届きにくく、磨き残しが多くなるため、虫歯や歯周病にかかるリスクが高くなります。

特に子どもの歯は大人に比べて歯の表面がやわらかく、虫歯の進行が早いため注意が必要です。また、歯周病は大人の病気と思われがちですが、子どもでも歯ぐきが炎症を起こす歯肉炎はよく見られます。

歯並びの悪さが口の中の清潔を保ちにくくする原因になるため、歯科医院での定期的なクリーニングとあわせて、矯正治療も予防策の一つとして考えるとよいでしょう。

発音や言葉の発達に影響する

歯並びが悪いと、特定の音が正しく発音できなかったり、言葉の発達に遅れが出たりすることがあります。例えば、前歯の間に隙間があるとサ行の発音がしづらくなったり、舌の位置が制限されて滑舌が悪くなったりする場合があります。

言語発達の時期にこうした問題があると、コミュニケーションに自信を持てず、学校生活にも影響が出る可能性があります。

顎や顔の発育に影響する

歯並びの乱れは、顎の骨の発達にも悪影響を及ぼすことがあります。例えば、噛み合わせが悪いまま成長すると、一方の顎ばかりが発達したり、左右のバランスが崩れたりすることがあるのです。

また、下顎が過剰に前に出る受け口や、上顎が突出する出っ歯のような状態になると、子どもの見た目に対するコンプレックスにもつながる可能性があります。顎や顔のバランスを整えるためにも、早期の対応が重要です。

胃腸への負担が大きくなる

歯並びが悪く、しっかりと噛めない状態が続くと、食べ物を十分に咀嚼できずに飲み込むことになります。これにより、胃や腸への負担が大きくなり、消化不良を引き起こす原因となります。

特に子どもはまだ内臓の機能が未熟なため、食べ物の消化に時間がかかり、栄養の吸収がうまくいかないこともあります。健康的な成長のためには、噛む力を正しく育てることが不可欠であり、そのためにも歯並びの改善は重要なポイントとなります。

心理的な影響が出やすい

歯並びが悪いことは、子どもの自己肯定感や対人関係に影響を及ぼすことがあります。特に小学校高学年から中学生にかけては、見た目を気にする気持ちが強くなり、周囲の視線やちょっとした言葉にも敏感になる時期です。

笑顔を見せることに抵抗を感じたり、人前で話すことを避けるようになったりすることも少なくありません。こうした心理的な負担は、学業や社会性の発達にも悪影響を及ぼす可能性があるため、早めのケアが大切です。

矯正したほうがよい歯並び

叢生の子どもの下の歯

子どもの歯並びにはさまざまなタイプがありますが、特に以下のようなケースでは、早期に矯正を検討する必要があります。

受け口(反対咬合)

受け口とは、下の前歯が上の前歯より前に出ている噛み合わせのことで、反対咬合とも呼ばれます。

この状態は、見た目の問題だけでなく、下顎の骨が過剰に成長する原因となり、将来的に顔のバランスが崩れる可能性もあります。また、発音が不明瞭になったり、咀嚼機能に支障が出たりすることもあるため、放置は望ましくありません。

受け口は、成長期の骨の発達を利用して改善できることもあるため、できるだけ早い段階で歯科医師に相談し、必要に応じて矯正治療を始めることが大切です。

出っ歯(上顎前突)

出っ歯とは、上の前歯が前方に大きく突き出している状態を指し、専門的には上顎前突(じょうがくぜんとつ)と呼ばれます。

この歯並びは見た目の印象に影響するだけでなく、口をしっかり閉じられないことで口呼吸になりやすく、風邪やアレルギー症状を引き起こすリスクが高まります。また、前歯が前に出ているため、転倒時に歯をぶつけて折れたり欠けたりしやすい点も注意が必要です。

原因としては、遺伝だけでなく、指しゃぶりや舌癖などの習慣が影響していることもあるため、早期に原因を把握し、適切な治療を検討することが重要です。

叢生

叢生(そうせい)とは、歯がきれいに並ばず、前後や上下に重なって生えてしまっている状態を指します。原因としては、顎が小さくて歯が並ぶスペースが足りなかったり、永久歯の生える位置がずれていたりすることが挙げられます。

叢生の場合、歯磨きがしにくくなるため、虫歯や歯肉炎のリスクが高まります。また、発音や咀嚼に影響を与えることもあるため、必要に応じて矯正治療で整えることが望ましいです。

開咬

開咬(かいこう)は、上下の奥歯はしっかり噛み合っているにもかかわらず、前歯の間にすき間ができて、前歯で食べ物を噛み切ることができない状態です。原因の多くは、長期間の指しゃぶりや舌で前歯を押す癖、口呼吸などの生活習慣にあります。

開咬のまま成長すると、発音が不明瞭になったり、食べ物を前歯でうまく噛めずに食事に時間がかかったりすることがあります。放置すると改善が難しくなることもあるため、早期に癖を見直し、必要に応じて矯正治療を検討することが大切です。

子どもの歯の矯正は何歳から?

手を繋いで歩道を歩く小学生の後ろ姿

子どもの矯正は、一般的に6〜7歳頃から始めるのが望ましいとされています。これは、乳歯から永久歯への生えかわりが始まり、顎の成長が活発な時期であるためです。この時期であれば、骨格の成長をコントロールしながら、歯並びが整うように促すことができます。

ただし、症状や個人差によって矯正をはじめる時期は異なるため、歯科医院で早期に相談することが大切です。

子どもの歯の矯正にかかる費用

子どもの歯の矯正にかかる費用のイメージ

子どもの歯列矯正にかかる費用は、治療の時期や方法、使用する装置の種類によって大きく異なります。

乳歯と永久歯が混在する時期に行う第1期治療では、20万〜40万円程度が目安とされています。第1期治療では、顎の成長を正しく導いたり、歯が並ぶスペースを確保したりするための処置が中心です。

その後、永久歯が生えそろった段階で必要に応じて行う第2期治療では、30万〜60万円ほどかかる場合があります。これらを合わせると、トータルで50万〜100万円前後になることもあります。

なお、矯正治療は原則として保険適用外ですが、特定の疾患を伴うケースでは保険が適用されることもあるため、歯科医院で確認することが大切です。

患者様の声

患者様の声のイメージ

 

当院で治療を受けた患者様のお声をご紹介します。

お子さんの矯正治療で通われている方の口コミ1

子どもたちが小さい時から通わせて頂いています。優しく丁寧に診察していただけるので、怖がらずに通えています。矯正も始まり、しっかりとケアしていただけています。

お子さんの矯正治療で通われている方の口コミ2

2年前から娘の矯正をお世話になっております。みんなとても優しいなので、娘は歯科に対して全然怖くなかった。スムーズに2年間の矯正が終わりました。最近息子も矯正始めました。引き続き宜しくお願い致します。

まとめ

リビングで寛ぐ親子

子どもの歯並びは、見た目だけでなく健康や発育、心理面にまで大きな影響を与えます。先天的な要因だけでなく、後天的な習慣や癖によっても歯並びは悪くなる可能性があるため、日常生活からの予防も大切です。

歯並びが悪いと、虫歯や発音、顔の成長などさまざまな問題が生じやすくなりますが、早期の発見と対応によって多くのケースは改善が可能です。気になる症状がある場合は、まずは歯科医院で相談しましょう。

小児矯正を検討されている方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。

当院では、小児矯正・成人矯正をはじめ、虫歯治療や歯周病治療、マタニティ歯科、ホワイトニングなどにも力を入れています。ホームページはこちらWEB予約LINE予約相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

小道俊吾