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西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科

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床矯正の費用相場と内訳!保険適用の可能性や医療費控除も

こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。

床矯正の費用相場を考える母親

床矯正は、歯並びや噛み合わせを改善するための矯正治療です。主に、小児を対象とした治療法として広く活用されていますが、実際に治療を検討していると、費用が気になる方が多いのではないでしょうか。

この記事では、床矯正にかかる費用の相場や内訳、保険が適用されるかどうか、医療費控除の対象になるのかといった点いついて詳しく解説していきます。

床矯正とは

子どもの手のひらにのった床矯正の装置

床矯正とは、顎を広げて歯がきれいに並ぶスペースを確保するための小児矯正の一種です。ヘッドギアなどの固定式の装置と異なり、取り外しが可能な装置を用いて治療を行います。

具体的には、顎の骨を床(床板)という土台で支えながら、徐々に拡大していきます。主に成長期の子どもに実施し、あごの成長を利用しながら顎を広げて、歯列の乱れを改善し正しい噛み合わせを目指します。

床矯正のメリット

床矯正のメリットとして、取り外し可能な点が挙げられます。食事や歯みがきの際に装置を外せるため、口腔内を清潔に保ちやすく、虫歯や歯肉炎のリスクを軽減できるでしょう。

また、成長期のあごの発育を利用して行うため、歯列の幅を広げやすいとされています。歯並びが乱れる原因として多いのが、顎の幅が足りないことです。歯が綺麗に並ぶためのスペースが足りないために、歯が重なったり斜めになったりして生えることが多いです。

床矯正で歯列のスペースを確保できれば、自然とある程度歯並びが整うことも珍しくありません。

歯を直接移動させる治療法ではないので、痛みが出にくい点もメリットでしょう。痛みがあると治療を嫌がる可能性が高いですが、お子さまでも続けやすい治療法といえます。

床矯正のデメリット

どのような治療法にも、メリットだけでなくデメリットも存在します。床矯正のデメリットも理解しておきましょう。

まず、装置の装着時間を管理しなければならない点が挙げられます。就寝中を含む1日12時間ほどの装着が必要で、装着時間が短いと期待する効果が得られない可能性があります。

床矯正で対応可能な時期が限られていることも理解しておかなければなりません。大人には実施できないというわけではありませんが、顎の骨が柔軟で成長期にあるお子さまのほうが、治療の効果が出やすいとされています。

歯並びの細かい調整や、歯の大きな移動はできない点もデメリットといえるでしょう。歯を移動させて位置を調整する治療法ではないため、床矯正だけでは理想の歯並びにならない可能性があります。

床矯正の費用相場

床矯正の費用相場のイメージ

床矯正の費用相場は、治療期間や地域、クリニックの方針などによって多少異なりますが、一般的には30万円から50万円程度が目安とされています。この金額には、初診から装置の製作、定期的な調整までの費用が含まれることが多いです。

費用の内訳

ここでは、床矯正にかかる主な費用の内訳について詳しく解説します。歯科医院によって異なるため、実際の費用や内訳は治療を受ける予定の歯科医院で確認するようにしましょう。

初診・診断料

床矯正を含む矯正治療を始める前に、カウンセリングが行われます。無料で実施している歯科医院もありますが、有料の場合は5,000円〜1万円程度のところが多いです。

カウンセリングでは、患者様の悩みや希望を伺い、治療内容や費用、期間などについて説明します。

検査・診断料

検査では、お口の中の状態を確認し、治療計画を立てるために必要な検査を行います。レントゲン撮影や歯型採取、カメラによる口腔内撮影などを行うケースが多いです。

検査にかかる費用は、1万円〜5万円程度の歯科医院が多いでしょう。

矯正装置代

顎を広げるために使用する装置の費用は、費用相場は10万円〜40万円程度です。

調整料・通院費

矯正治療では、定期的な通院が必要です。口内に問題が起きていないか、装置を正しく装着できているか、治療の効果は出ているかなどを確認するためです。

1回の通院でかかる費用は、3,000円〜5,000円程度で、1〜2か月ごとの通院が必要になることが一般的です。治療の進み具合によっては、より頻繁に通院が必要になるケースもあります。

床矯正は保険適用の対象?

床矯正は保険適用の対象か考える親子

結論から言えば、床矯正は保険適用の対象外です。矯正治療全般に言えることですが、美容や予防を目的で行う治療は、保険適用の対象になりません。床矯正は、成長期の子どもを中心とした早期治療の一環ではあるものの、基本的には審美目的と見なされるケースが多いです。

日本の健康保険制度は、病気の治療に対して公的な支援を行う仕組みです。そのため、医学的に必要と認められた治療は保険適用の対象になります。矯正治療においては、例えば、顎の骨の異常発育や発育不良などがあり、その治療の一環で矯正治療が必要と認められた場合は保険が適用される可能性があります。

床矯正の治療費は医療費控除の対象?

医療費控除のイメージ

医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に受けられる税金の控除制度です。床矯正の治療費用そのものを安くできるわけではありませんが、活用できれば経済的な負担を抑えられるでしょう。

完全に審美目的で治療を受ける場合は医療費控除の対象になりませんが、お子さまの床矯正の場合は、医療費控除の対象になる可能性があります。お子さまの矯正治療は、噛み合わせを改善したり、顎の成長を正しく導いたりすることが目的のケースが多いためです。

実際に対象となるかどうかを患者さまが判断するのは難しいため、気になる方は歯科医師に相談してみましょう。

また、医療費控除を受けるには、確定申告の際に申請する必要があります。申請の際には領収書などが必要になるので、保管しておくようにしてください。

床矯正で追加の費用がかかるケース

床矯正の装置と装置に刺したネジを巻く器具

床矯正で追加の費用がかかるケースは、以下のとおりです。

虫歯や歯周病になった場合

矯正治療中に虫歯や歯周病になった場合、そちらの治療に費用が発生します。虫歯や歯周病を放置して矯正治療を続けると、症状が悪化して矯正治療を中断しなければならないこともあります。重症化すると、最悪の場合には歯を残せなくなる可能性もあるでしょう。

そのため、虫歯や歯周病になった場合はその治療を優先しなければならず、治療費が発生します。

矯正装置を破損・紛失した場合

お子さまが床装置を踏んで破損したり、無くしてしまったりするケースも少なくありません。再作成の際には追加で費用がかかることが多いので、注意して取り扱いましょう。

将来的に再度矯正治療を行う場合

お伝えしてきましたが、床矯正は歯を移動させて歯並びを整える治療法ではありません。顎の骨を拡大して歯並びが乱れないようにする治療なので、完璧に整った歯並びを目指すことは難しいケースもあります。

理想の歯列を追い求めたい場合は、床矯正で顎を広げた後、歯の位置を調整する矯正治療が必要になるかもしれません。また、お子さまの口内の状況は成長とともに変化していくため、成長に伴って再び歯並びが乱れるケースもあるでしょう。

追加で矯正治療を行う場合、その費用が加算されます。

まとめ

笑顔で食事する親子

床矯正は、成長期の子どもを中心に使用されることの多い矯正方法です。取り外し可能な装置を用いて顎の骨の発育を促しながら、歯列の乱れを改善することを目的としています。

自由診療になることがほとんどで、保険適用の対象外となるケースが多いですが、症例によっては医療費控除の対象となる可能性もあります。治療費の負担を軽減するためにも、事前に費用の内訳や追加費用の発生するケースを確認しておくことが重要です。

床矯正を検討されている方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。

当院では、小児矯正・成人矯正をはじめ、虫歯治療や歯周病治療、マタニティ歯科、ホワイトニングなどにも力を入れています。ホームページはこちらWEB予約LINE予約相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

小道俊吾