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西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科

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歯の外傷とは?治療法・放置リスク・予防について知ろう

こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。

歯の外傷のイメージ

「子どもが転んで歯をぶつけたけど、どうしたらいい?」「スポーツ中に歯が欠けてしまったけど治療は必要なの?」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。歯の外傷は日常生活の中で突然起こり、戸惑いや不安を感じる方も少なくありません。

この記事では、歯の外傷とはどのような状態を指すのか、実際の症例や治療法、放置した場合のリスク、そして予防のためにできることまでわかりやすく解説します。突然のトラブルに慌てないためにも、この記事を参考にしてください。

歯の外傷とは

自転車で転倒する様子

歯の外傷とは、転倒や衝突、スポーツ中の接触事故、あるいは交通事故などによって、歯やその周囲の組織が損傷を受ける状態を指します。歯が欠けたり折れたりするような目に見える損傷だけでなく、歯の神経(歯髄)や歯根膜、歯槽骨といった内部の組織にまで影響が及ぶこともあります。

こうした外傷は、外部からの強い衝撃が歯の構造に直接作用することで発生します。歯の表面を覆うエナメル質や、その内側にある象牙質、さらに歯根部のセメント質にまで力が加わることで、ひび割れや破折が生じるのです。

また、歯と骨をつなぐクッションの役割を果たす歯根膜が損傷すると、歯がグラついたり、場合によっては抜け落ちたりすることもあります。特に、前歯は顔の中心に位置しており、転倒や衝突の際に真っ先に衝撃を受けやすいため、外傷のリスクが高い部位です。

年齢別の歯の外傷の原因

歯が外傷を受ける背景には、年齢に応じた特有のリスク要因が潜んでいます。例えば、幼児期や学童期の外傷の主な原因は、遊具や家具への衝突、走行中の転倒などです。

この時期の歯はまだ発育途中で、歯根が未成熟なため、外力に対する耐性が弱いという特徴があります。そのため、軽い衝撃でも歯が動揺したり折れたりすることがあります。

一方、成人ではスポーツや交通事故による衝突のほか、硬い食べ物を無意識に強く噛んだ際に歯が欠けることもあります。さらに、夜間の歯ぎしりや日常的な食いしばりによって歯に微細な亀裂が生じ、それが蓄積された外力によって破折へとつながるケースも少なくありません。

歯の外傷の症例

外傷により割れた歯

歯の外傷と一口に言っても、症状の程度や受傷部位によって分類が異なります。ここでは、代表的な症例を紹介します。

歯冠破折(しかんはせつ)

歯冠破折は、歯の見える部分が欠けたり折れたりする状態です。エナメル質だけが欠ける軽度のものから、象牙質や歯髄にまで達する重度のものまで段階があります。

軽度の破折では症状が現れないこともありますが、象牙質が露出すると冷たいものや甘いものがしみるようになります。歯髄まで達すると激しい痛みを伴い、感染のリスクも高まります。

破折した部分の形状によっては舌や唇を傷つける可能性もあるため、早急な処置が必要です。

歯根破折(しこんはせつ)

歯根破折は、歯の根の部分にひびや割れが生じる外傷で、外見上は分かりにくいことが特徴です。歯茎の腫れや出血、噛んだときの違和感、歯の揺れなどが主な症状として現れます。

横方向に破折した場合、その位置によって予後が大きく変わります。具体的には、歯冠に近い部分であれば歯を保存できる可能性が高いですが、根の先端付近に損傷がある場合は、感染や炎症のリスクが高まり、抜歯が選択されることもあります。

また、縦方向に裂けるような破折は、歯の構造全体に深刻な影響を及ぼすため、ほとんどのケースで抜歯が避けられません。こうした破折は歯の寿命に直結します。

脱臼・亜脱臼

歯の脱臼は、強い外力によって歯が本来の位置からずれた状態を指します。程度には幅があり、わずかに動く亜脱臼から、完全に抜け落ちる完全脱臼(脱落)までさまざまです。

亜脱臼では、歯が横にずれる、歯槽骨内に押し込まれる、あるいは引き出されるといった状態が見られます。歯がグラグラと動揺し、噛み合わせに違和感を覚えることも多く、歯茎からの出血や周囲組織の損傷を伴うケースも少なくありません。

一方、完全脱臼は歯が完全に抜け落ちた状態です。抜けた歯を適切に保存し、できるだけ早く歯科医院を受診すれば、歯を元の位置に戻す再植が可能な場合もあります。

歯の外傷の治療方法

歯科治療に使用する器具

外傷の治療法は種類や損傷の程度により、大きく異なります。ここでは、一般的な治療方法を解説します。

欠けた歯の治療

歯冠破折の場合、表面のエナメル質がわずかに欠けた程度であれば、破折部を滑らかに整えるだけで済むこともあります。見た目や舌触りが気になる場合には、コンポジットレジンを使って自然な形に修復することが一般的です。

一方、破折が深く神経に達している場合は、歯の神経の治療である根管治療を行ったうえで、被せ物を装着して歯を補修することもあります。

歯根破折の治療

歯根破折の治療は、破折の位置や方向、程度によって対応が変わります。破折の程度が小さい場合や、歯根が完全に分割されていない場合は、特殊な接着剤を用いて割れた部分を密閉・接着する治療が行われることがあります。

しかし、縦方向に裂けるような破折や、複数の破折線が絡む複雑な損傷では、感染や炎症のリスクが高く、抜歯が選択されることもあります。抜歯後は、欠損部の補綴治療として、ブリッジやインプラント、入れ歯などの方法を検討するのが一般的です。

脱臼・脱落した歯の治療

歯がずれたり抜けたりした場合は、できるだけ早く元の位置に戻し、隣の歯と一時的に固定します。再植の成功率は時間との勝負であり、30分以内の処置が理想とされています。

完全に歯が抜けた場合は、歯を乾燥させないよう牛乳や生理食塩水に浸した状態で早急に歯科医院へ持参しましょう。水道水で洗うと歯に付着した組織が死んでしまう可能性があるので、洗わないようにしてください。

歯の外傷を放置するリスク

歯の外傷を放置するリスクのイメージ

歯をぶつけた直後は「痛みもないし、大丈夫そう」と感じることがあるかもしれません。

しかし、見た目に異常がなくても、放置することで思わぬトラブルにつながることがあります。ここでは、歯の外傷を放置するリスクをご紹介します。

神経の損傷による影響

歯の神経が傷ついていた場合、時間の経過とともに壊死が進み、歯の色が変わったり、根の先に膿がたまったりして腫れや痛みを引き起こすことがあります。こうした場合、根管治療が必要になったり、状態によっては抜歯を検討したりすることもあります。

歯の位置のズレによる噛み合わせの乱れ

歯の位置がずれたまま放置すると、噛み合わせが乱れ、顎関節や周囲の歯に負担がかかることがあります。特に、成長期の子どもの場合、歯並びや顎の発育に悪影響を及ぼす可能性もあるため、早めの対応が必要です。

乳歯の外傷が永久歯に及ぼす影響

乳歯の外傷を放置すると、下に控えている永久歯に悪影響を及ぼすことがあります。損傷した乳歯から感染が広がり、永久歯の歯胚に炎症が波及することで、エナメル質の形成不全を引き起こす可能性があるのです。

また、外傷を受けた乳歯が早く抜け落ちると、隣の歯が傾いて永久歯の生えるスペースが足りなくなり、歯並びの乱れにつながることもあります。

歯周組織へのダメージ

外傷によって歯を支える歯周組織が傷ついていると、歯の動揺が進み、将来的に歯の寿命を縮める可能性があります。見た目には問題がなくても、内部で異常が進行していることもあるため、早めの受診が大切です。

歯の外傷は予防できる?

歯の外傷は予防できるのか考えるイメージ

完全に防ぐことは難しいものの、日常生活の工夫でリスクを軽減できます。

マウスガードの活用

ラグビー、バスケットボール、格闘技など、身体の接触が多いスポーツを行う際には、マウスガードの着用が効果的です。これを使用することで、衝撃から歯を保護し、外傷のリスクを大きく軽減できます。

市販のものもありますが、歯科医院で作製するオーダーメイドのマウスガードはフィット感が高く、呼吸や発音の妨げにもなりにくいため、より高い安全性が期待できます。

転倒・衝突の防止

小さなお子さまや高齢者がいるご家庭では、床の段差や滑りやすい場所を見直すことも大切です。階段や浴室、玄関などには滑り止めを設置したり、家具の角にガードをつけたり、滑りにくい靴を選ぶなどして転倒による顔面の打撲を防ぎましょう。

歯ぎしりや食いしばりの管理

就寝中の歯ぎしりは、歯のひび割れや摩耗の原因になります。ナイトガード(マウスピース)を使用することで、歯への負担を軽減し、外傷予防につながります。

患者様の声

口コミを投稿するイメージ

当院で治療を受けた方のお声をご紹介します。

口コミ①

最寄りの駅に綺麗な歯医者さんが出来ていたので通院をはじめました。初回から手厚くヒアリングと改めて歯の大切さを教えて頂けて、とても丁寧な治療をして下さるところだと感じました。

衛生士さんもお医者様も皆さんお話しやすくきちんと施術くださるのでおすすめです!

口コミ②

別の歯科医院科から転院しました。これまで通っていた歯科医院は先生お一人だったので、複数の先生方のご意見などを聞いて選択肢多く治療や検診を受けたくて、こちらを見つけました。

初回から親切にカウンセリングしていただき、その後も非常に丁寧にご対応いただけて、転院して本当によかったと思います。小さな事も相談しやすく安心感があります。

今後も引き続きお世話になりたいと思います。よろしくお願いします。

まとめ

治療した前歯を鏡で確認する笑顔の男性

歯の外傷は、日常生活の中で誰にでも起こり得るトラブルです。特に子どもやスポーツをする方にとっては、決して他人事ではありません。

外傷の程度によっては、見た目に異常がなくても内部で深刻なダメージが進行していることもあります。だからこそ、「大丈夫そうだから」と自己判断せず、少しでも異変を感じたら早めに歯科医院を受診することが大切です。

また、マウスガードの活用や生活環境の見直しなど、日頃からできる予防策を講じることで、外傷のリスクを大きく減らすことができます。ご自身やご家族の大切な歯を守るためにも、ぜひ今日から意識してみてください。

歯の外傷の治療を検討されている方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。

当院では、小児矯正・成人矯正をはじめ、虫歯治療や歯周病治療、マタニティ歯科、ホワイトニングなどにも力を入れています。ホームページはこちらWEB予約LINE予約相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください

小道俊吾