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西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科

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インプラント治療のリスクとは?治療の流れも解説!

こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。

インプラント治療のリスクを説明するイメージ

インプラント治療は、失われた歯を補うための先進的な治療法として広く認知されています。

見た目の自然さや噛む力の回復など、多くのメリットがある一方で、外科的処置を伴うことから一定のリスクが存在するのも事実です。特に、治療に対する理解不足や、術後ケアを怠ることでトラブルにつながるケースも少なくありません。

今回は、インプラント治療の基本的な仕組みから、主なリスクとその対策について詳しく解説します。インプラント治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

インプラント治療とは

インプラント治療の様子

インプラントとは、歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根(チタン製)を埋め込み、その上に人工の歯(上部構造)を取り付ける治療法です。

チタンは生体親和性が高く、骨としっかり結合する性質を持つため、天然歯に近い安定感と噛み心地を再現できます。ブリッジのように隣の健康な歯を削る必要がないことも大きな利点です。

インプラント治療の流れ

インプラント治療は、初めにCT撮影で骨や神経の状態を確認し、適切な位置と角度をシミュレーションします。

その後、チタン製のインプラント体を骨に埋め込み、数ヶ月かけて骨と結合するのを待ちます。結合が確認されると、アバットメントと呼ばれる連結部を取り付け、人工歯を装着します。

治療全体の期間は6ヶ月から1年程度が一般的ですが、あごの骨の状態によってはさらに長期間になる場合もあります。

インプラント治療のリスク

インプラント治療のリスクイメージ

インプラント治療は、天然歯に近い見た目と機能を再現できる優れた治療法ですが、手術を伴う医療行為である以上、いくつかのリスクが存在します。これらのリスクを理解し、対策を講じることが、成功率を高め、長期的にインプラントを維持するための第一歩です。

以下では、代表的なリスクについて詳しく解説します。

術後の感染症(インプラント周囲炎)

最も多く見られるトラブルがインプラント周囲炎です。これは、インプラント周囲の歯ぐきや骨に細菌が感染して炎症を引き起こすもので、進行するとインプラントを支える骨が溶け、最終的に脱落することもあります。

原因は、手術中の衛生管理不足、術後のセルフケア不足、喫煙や糖尿病などの全身的要因が主です。特に喫煙は血流を悪化させ、治癒を妨げるため感染リスクが高まります。

歯ぐきの腫れや出血、口臭の悪化などの症状が見られた場合は、早めに歯科医院を受診し、専門的なクリーニングを受けることが重要です。

神経損傷・血管損傷

インプラントを埋め込む際に、誤った位置や深さでドリルを使用すると、神経や血管を傷つける危険性があります。特に下顎の下歯槽神経は損傷しやすく、これを傷つけると唇やあごのしびれ、感覚の麻痺が残ることがあります。

このリスクを防ぐためには、術前にCTスキャンを行い、神経や血管の位置を三次元的に把握することが欠かせません。経験豊富な歯科医師であれば、こうしたリスクを最小限に抑えることができます。

骨との結合不良

インプラント治療を成功させるためには、人工歯根と骨がしっかりと結合することが不可欠です。

しかし、骨の質や量が不十分な場合や、術後に感染や過度な力がかかった場合、インプラントが骨と結合しないことがあります。骨が柔らかい上顎や長期間歯を失っていた部位では、骨の再生能力が低いため、骨造成手術を併用することで安定性を高めることが可能です。

術後は強く噛むことを避け、治癒期間をしっかり確保することが重要です。

インプラントの破損や噛み合わせ不良

インプラントは金属製のため非常に硬いですが、天然歯のようなクッション性がないため、噛み合わせのズレが生じると一部に過剰な力が集中し、破損するリスクがあります。

特に歯ぎしりや食いしばりの癖がある人は、インプラントや上部構造(被せ物)に負担がかかりやすいため、ナイトガードと呼ばれる専用のマウスピースの装着が推奨されます。また、噛み合わせが適切でないと、顎関節症や他の歯への影響が出ることもあります。

治療後も定期的に噛み合わせのチェックを受けることで、トラブルを未然に防ぐことができます。

全身疾患との関係と体の状態によるリスク

糖尿病や骨粗しょう症などの全身疾患を持つ人は、インプラント治療に際して特別な注意が必要です。

これらの疾患は血流や骨の代謝に影響を与え、骨の結合不良や感染を引き起こすリスクが高まります。また、抗血栓薬などの薬を服用している場合、出血や治癒遅延のリスクもあります。

治療前に必ず持病や服薬状況を申告し、歯科医師と十分に相談することが重要です。

インプラント治療のリスクを回避するためには

経験豊富な歯科医師がインプラント治療のリスクを説明する様子

インプラント治療の安全性を高めるためには、リスクを正しく理解し、事前の準備と治療後のケアを徹底することが大切です。ここでは、リスクを最小限に抑えるための方法をご紹介します。

経験豊富な歯科医師と設備の整った医院を選ぶ

成功率を左右する最も大きな要因は、歯科医師の技術力と設備環境です。

症例数が多く、歯科用CTなどの設備を導入している歯科医院を選ぶと安心です。また、治療計画を立てる際に、患者さん一人ひとりの骨や噛み合わせを分析し、リスクを事前に説明してくれる歯科医師を選ぶことも重要です。

滅菌対策や清潔な手術環境も確認ポイントです。院内感染を防ぐための徹底した衛生管理が行われている歯科医院を選ぶことで、安心して手術を受けることができます。

術前検査と治療計画の徹底

リスクを回避するためには、術前に十分な検査と正確な診断を行うことが欠かせません。CTやレントゲンを活用し、骨の厚み・密度、神経の位置を正確に把握することで、埋入位置や角度を最適化できます。

また、全身疾患の有無や噛み合わせの状態も確認し、必要であれば内科医と連携して治療計画を立てます。複数の治療プランを提示し、リスクや費用を丁寧に説明してくれる歯科医師は信頼に値します。

術後のセルフケアと定期メンテナンス

インプラント治療は、手術後のケアで結果が大きく左右されます。日常のブラッシングはもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスを使ってインプラント周囲を清潔な状態に保つことが大切です。

さらに、歯科医院での定期的なメンテナンスを怠らないようにしましょう。専用の器具を使ったクリーニングを受けたり、ネジの緩みの点検を受けたりすることで、長期的なトラブルを防ぐことができます。

生活習慣の改善

喫煙や過度な飲酒、ストレスはインプラント治療の成功率を下げる要因です。特に喫煙は血流を悪化させ、骨とインプラントの結合を阻害するため、禁煙が強く推奨されます。

また、十分な睡眠とバランスの取れた食生活を心がけることも重要です。体の健康状態が良ければ、治癒力が高まり、インプラントの安定性も向上します。

歯科医師との信頼関係

患者さん自身が治療内容やリスクを理解し、歯科医師と信頼関係を築くことが、最も効果的なリスク回避策です。不安な点や疑問をそのままにせず、納得できるまで質問しましょう。

また、治療後も異常を感じた際にはすぐに相談できる関係性を持つことが、長期的な成功につながります。インプラント治療を受けたら終わりではなく、歯科医師との継続的なサポート体制のもとで維持していく治療です。

患者様の声

患者様の声のイメージ

当院で治療を受けた患者様のお声をご紹介します。

インプラント治療を受けた方の口コミ

インプラントの相談をさせてもらったことがきっかけで通うようになりました。リスクを含めて詳しく説明をしてもらえるので、安心しておまかせすることができます。最初に治療した歯以外も、引き続き治療をはじめました。

インプラント治療とメンテナンスで通院された方の口コミ

インプラントを入れてもらい、定期的なメンテナンスもして頂き、磨き方の指導などとても親切丁寧、親身で。歯の大切さがわかりました。この調子でお世話になりますのでよろしくお願いいたします。

まとめ

インプラント治療を無事に終え美味しく食事をいただく女性

インプラント治療は、失った歯を自然な形で取り戻すための優れた選択肢です。

しかし、外科的処置である以上、一定のリスクが伴うことを理解しなければなりません。

安全な治療のためには、信頼できる歯科医師を選び、事前準備とアフターケアを怠らないことが大切です。さらに、患者さん自身が正しい知識を持ち、定期的なメンテナンスを続けることで、インプラントは10年以上快適に使用することができます。

自分の歯と同じように大切に扱い、長期的な視点で口腔の健康を守りましょう。

インプラント治療を検討されている方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。

当院では、小児矯正・成人矯正をはじめ、虫歯治療や歯周病治療、マタニティ歯科、ホワイトニングなどにも力を入れています。ホームページはこちらWEB予約LINE予約相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

小道俊吾