こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。
歯並びを整えるために行うワイヤー矯正は、多くの方が選択する代表的な矯正治療です。
長い期間をかけて理想的な歯並びを手に入れたあと、忘れてはならないのがリテーナー（保定装置）の使用です。リテーナーは、矯正によって動かした歯が元の位置に戻ろうとする後戻りを防ぐために欠かせない存在です。
矯正装置を外したからといって治療が終わったわけではありません。歯や骨が新しい位置にしっかりと定着するまでには時間がかかります。その間、適切にリテーナーを使用することで、ワイヤー矯正で得た成果を維持することができます。
今回は、ワイヤー矯正後のリテーナーの役割や種類、注意点などについて解説します。
目次
リテーナーとは
ワイヤー矯正が終了したあとも、歯並びを安定させるためにはリテーナーの装着が重要です。
リテーナーとは、矯正治療によって動かした歯を新しい位置に維持するために使う装置のことを指します。矯正治療が完了した直後の歯は、まだ安定していない状態にあり、そのまま放置すると歯が元の位置に戻る後戻りが起こる可能性があります。
リテーナーの目的は、歯の後戻りを防ぎ、長期的に矯正効果を保つことです。矯正治療が終了したと安心してしまいがちですが、リテーナーの装着は治療の最終段階であり、非常に重要なプロセスです。特に矯正直後の数か月から1年ほどは、最も後戻りが起こりやすいタイミングです。
リテーナーの装着を怠った場合、歯並びが乱れるだけでなく、噛み合わせのバランスが崩れ、発音や咀嚼に悪影響を及ぼすこともあります。また、再矯正が必要になることもあり、費用や時間の負担が再び発生するリスクも伴います。
矯正治療は、リテーナーによる保定まで含めて完了といえます。装置を外したあとの管理を怠らないことが、美しい歯並びと健康な口元を維持するために欠かせないのです。
種類も複数あり、患者さんの症状やライフスタイルに合わせて選択されます。治療後の口元を美しく保つためには、リテーナーの正しい使用が不可欠であることを理解しておきましょう。
ワイヤー矯正後に使用するリテーナーの種類
ワイヤー矯正後に使用されるリテーナーにはいくつかのタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。
プレートタイプ
プレートタイプのリテーナーは、矯正治療後に最も一般的に使用されてきた保定装置です。
このタイプは、歯列に合わせて作られたプラスチックのプレートに、金属製のワイヤーがついた構造が特徴です。装着して歯を支える役割を果たし、後戻りをしっかりと防ぎます。食事や歯磨きの際には外すことが可能で、口腔内を清潔に保ちやすいのがメリットです。
一方で、口の中にプレートを装着するため、慣れるまでは違和感を覚えることがあります。発音しにくいと感じる方もいるでしょう。また、取り外しが可能なため、使用を怠ると保定効果を得られないというデメリットもあります。
マウスピースタイプ
透明で目立たないマウスピースタイプのリテーナーは、見た目を気にする方に人気のある選択肢です。マウスピースタイプは、薄くて透明なプラスチック素材でできており、歯列全体を覆う形でフィットします。
装着してもほとんど目立たないため、特に人と接する機会が多い方や、仕事上見た目に配慮が必要な方に選ばれています。また、発音や会話に与える影響も少なく、快適に使用できる点も魅力です。プレートタイプと同様に食事や歯磨きの際には取り外せるため、衛生面でも安心です。
ただし、熱に弱く、熱湯で洗うと変形するリスクがあるため、お手入れの際には注意が必要です。また、薄く軽い構造ゆえに紛失しやすいという点もあり、保管方法にも気を配る必要があります。
ワイヤータイプ
ワイヤータイプのリテーナーは、歯の裏側に装着することで目立たず、長期間安定した保定効果を得られるタイプです。このタイプは、細いワイヤーを歯の裏側に接着剤で固定する仕組みになっており、主に前歯の後戻りを防ぐ目的で使用されます。
装着しても外からは見えないため、見た目に影響を与えることがありません。また、自分で取り外す必要がないため、装着時間を気にせず常に保定が行える点が大きなメリットです。
一方で、歯の裏側に装着されているため、歯磨きがしにくくなります。また、デンタルフロスが通しづらくなる点もデメリットです。プラークや歯石がたまりやすくなるため、毎日のケアを丁寧に行うことが求められます。
定期的に歯科医院でチェックを受けることで、トラブルを未然に防ぐことが可能です。
リテーナーの装着期間
リテーナーの装着期間は、矯正の内容や個人の歯の状態によって異なります。
一般的には、矯正装置を外したあとの最初の1年間が、最も後戻りしやすい時期とされています。この期間は特にリテーナーを使用する必要があり、1日20時間以上の装着が推奨されます。その後、数か月〜数年かけて徐々に装着時間を短縮していくのが一般的です。
ただし、歯並びが安定するまでには個人差があり、なかには長期的にリテーナーを装着し続ける人もいます。自己判断で装着を中止せず、歯科医師の指示に従うことが大切です。
リテーナーを使用する際の注意点
リテーナーは正しく使用してこそ、矯正後の歯並びを安定させる効果を発揮します。日常生活のなかで注意すべきポイントを押さえておきましょう。
決められた装着時間を守る
リテーナーは、歯を理想の位置に保つために毎日一定時間装着する必要があります。
特に矯正直後は、歯が元に戻ろうとする力が強く働くため、食事や歯磨きのとき以外は、できるだけリテーナーを装着し続けることが大切です。短時間の装着では十分な保定効果が得られず、後戻りのリスクが高まります。
自己判断で装着時間を減らすと、気づかないうちに歯並びが崩れる可能性があります。リテーナーの効果を最大限に引き出すためにも、歯科医師の指示どおりに装着しましょう。
リテーナーを清潔に保つ
リテーナーは口の中で長時間使用するものだからこそ、清潔に保つことが非常に重要です。
リテーナーには唾液や食べかす、細菌が付着しやすく、適切なケアを怠ると虫歯や歯周病、口臭の原因になります。取り外し可能なタイプであれば、毎日やわらかい歯ブラシを使用して汚れを落とすようにしましょう。専用の洗浄剤を使うことで、より衛生的に保つことができます。
また、熱湯や漂白剤を使用すると、素材が変形したり劣化したりする原因となるため避けてください。固定式のリテーナーの場合は、歯の裏側に汚れがたまりやすいため、丁寧にブラッシングすることが大切です。
取り外したら適切に保管する
取り外したリテーナーをティッシュに包んで置いたり、カバンやポケットにそのまま入れたりする人も少なくありませんが、これは破損や紛失の大きな原因になります。リテーナーは非常に繊細な装置であり、ちょっとした圧力や衝撃でも変形することがあります。
必ず専用の保管ケースに入れて、安定した場所に置くことを習慣にしましょう。外出時にもケースを携帯しておくと、急な取り外しの場面でも安心です。
患者様の声
当院で治療を受けた患者様のお声をご紹介します。
矯正治療で通院されている方の口コミ1
矯正で通院しています。初回のカウンセリングのみでしたら無料で相談に乗っていただけます。親身になって一緒に考えてくださったのでこのクリニックで矯正治療を受けることを決めました。
1年が経ち無事に矯正治療が終わりましたが、医師も歯科衛生士さんも受付の方も皆さん親切な方ばかりなのでこれからも矯正以外でもお世話になろうと思います。
矯正治療で通院されている方の口コミ2
すきっ歯が気になって矯正したいなと思い、こちらのクリニックに出会いました。受付のスタッフさんも衛生士さんも皆さん丁寧で親切で世間話などもできるファミリー感ある歯医者さんです。
まとめ
ワイヤー矯正で整えた歯並びを長く保つためには、リテーナーの使用が欠かせません。リテーナーは、矯正によって動かした歯を安定させる保定の役割を担っており、装着を怠ると後戻りが起こる可能性があります。
矯正装置を外した直後は特に後戻りしやすい時期であり、決められた装着時間や期間を守ることが非常に重要です。
リテーナーにはプレートタイプ、マウスピースタイプ、ワイヤータイプといった種類があり、それぞれに特徴があります。自分の生活スタイルや歯の状態に合ったものを選び、正しく使用することが大切です。
矯正治療は、歯が動いて終わりではなく、安定するまでの保定期間までを含めてはじめて完了します。リテーナーの役割を正しく理解し、継続的にケアを続けることで、美しい歯並びと健康な噛み合わせを長く維持できるでしょう。
矯正治療を検討されている方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。
当院では、小児矯正・成人矯正をはじめ、虫歯治療や歯周病治療、マタニティ歯科、ホワイトニングなどにも力を入れています。ホームページはこちら、WEB予約やLINE予約相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。
小道俊吾
