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西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科

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ドクターコミチのエンドドンティクス年間コース第1期(day2@西宮)

院長の小道が「ドクターコミチのエンドドンティクス年間コース第1期(全5回)」の2日目を行いました!日曜日にご参加いただいた先生方ありがとうございました!

 

セミナーDay 2:1日の流れ

 

午前中:座学(「歯髄診断、歯髄温存療法、断髄」、「抜髄・感染根管の違い」、)

 

午後:透明根管を用いた実習(ネゴシエーション・グライドパス、作業長設定〜根管拡大・Sシェイプ根管への対応)

 

〈院長コメント〉

私が講師を務めさせていただく「ドクターコミチのエンドドンティクス年間コース第1期 Day2」で講義を行いました。午前中の講義は大きく分けて2つで「歯髄診断」と「抜髄

・感染根管の違い」です。歯髄診断とは、その名の通り歯髄(=歯の神経)に対する診断のことで、歯髄診断の結果によって治療方針を決定していくことになります。単に「歯が痛い」と患者さんが訴えている場合でも、その原因が虫歯由来なのか、歯周病由来なのか、咬合力(歯ぎしり、食いしばり、噛み締めなどの咬む力)由来なのか、もしくは別の原因なのかを見極める必要があり、歯髄診断は非常に難しいです。患者さんからの問診や口腔内の視診、レントゲンやCTからの情報、診査(歯を直接叩いたり、歯に電気や冷気の刺激を与えたりします)からの情報を複合的に判断して最終的な診断を下します。私自身、自信を持って原因を説明して治療に臨めることもあれば、治療を進めながら診断を確定させる(=術中診断)ことあります。前置きが長くなってしましましたが、歯髄診断を正確にできるようになれば痛みの原因を適切に除くことが出来る確率が上がると同時に、不必要な治療(神経が原因でない症状に対して神経を取ってしまうなど)を行う可能性を低くすることができます。

2つ目のテーマである「抜髄・感染根管の違い」とは、根管治療の種類のことです。日本の歯科教育では、感染が起きているかどうかで根管治療の種類を分類することが多いですが、海外では感染の有無に加えて「その歯が以前に根管治療をしたことがあるかどうか」についても着目して分類されることが多く、その点について解説させていただきました。「敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」という言葉にもあるように、自分自身の手技のレベルや使える器具・材料を把握し、かつこれから治療する歯の状態を正確に診断することができれば治療の成功率は向上すると考えております。

午後の実習では、透明根管の模型を用いて「ネゴシエーション・グライドパス、作業長設定〜根管拡大・Sシェイプ根管への対応」を行いました。これは、根管の長さや曲がり具合・狭窄具合などの形状を把握して拡大していく作業で、実際の臨床では非常に気を遣って行っている部分でもあるので時間の許す限り受講された先生方に手技や考え方をお伝えさせていただきました。

日曜日に受講していただいた先生方、スタッフの皆様ありがとうございました!