こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。
インプラントは周りの歯に負担をかけることが少なく、噛む力や見た目が自分の歯に近いことから、選択する方が多い治療方法です。インプラントを検討している場合、インプラントの魅力の一つである寿命の長さについて気になる方もいるかもしれません。
今回は、インプラントの寿命や、長持ちをさせる方法や寿命を迎えたときの対処法などについてくわしく解説していきます。当院の患者様のお声も掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
インプラントの寿命
病気や事故などで歯を失った時に、歯を補う治療として挙げられるのは入れ歯やブリッジ、インプラントでしょう。
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削って土台とし、連結させた被せ物を装着する治療です。寿命は7～8年程度でしょう。
入れ歯は、両隣の歯に金具をかけて固定する人工歯です。加齢などによって噛み合わせは変化するので、定期的に作り直す必要があります。寿命は5年程度でしょう。
インプラントの寿命は、10年から15年とされています。適切にメンテナンスを続けていれば、20年以上使用できる可能性もあります。インプラントは、寿命が非常に長いことがわかるでしょう。
10～15年後のインプラントの残存率は、上あごでおよそ90％、下あごでおよそ94％となっています。つまり、9割の方が大きな問題もなく10～15年もの間インプラントを使い続けているのです。20年後でも、およそ7割から8割の方が使い続けています。
インプラントの寿命が短くなる原因
インプラントの寿命について解説しましたが、なぜインプラントの残存率が減少するのか疑問に思った方もいるのはないでしょうか。原因を確認しましょう。
病気の影響
インプラントがグラグラしたり、抜けそうになったりする時は、インプラントの周囲に問題が起こっている可能性があります。歯周病菌などによる感染が悪化すると、インプラント体を埋め込んだ顎の骨の吸収が進み、インプラントが抜けたり安定しなくなる場合があります。
部品の破損
インプラントは、基本的に3つのパーツから構成されています。歯の代わりとなる人工歯、顎の骨に埋め込まれるインプラント体、その2つを繋ぐアバットメントです。
部品の破損として多いのは、人工歯が欠けたり、アバットメントがゆるんだりすることです。埋め込んだインプラント体がしっかりと骨と結合して安定していれば、インプラント体が破損していることはあまりないでしょう。
インプラントの質が低い
インプラントは、さまざまなメーカーから製造されています。質が良くないインプラントを使用すると、正しく扱っていても寿命が短くなる可能性があります。
どのような物を取り扱っているのかは、事前に歯科医師に確認しておきましょう。
インプラントを長持ちさせる方法
インプラント治療を受ければ、天然歯と馴染む美しい歯を手に入れることができます。寿命はいずれやってきますが、少しでも長く使いたいと思う方が多いでしょう。
そのためにできることや、注意すべきポイントなどをくわしく解説していきます。
口腔ケアを徹底する
インプラント治療後に限りませんが、健康な口内を維持するためには口腔ケアが欠かせません。特に、インプラント治療後はインプラント周囲炎のリスクがあります。
インプラント周囲の組織が細菌に感染して炎症を起こす病気で、進行すると顎の骨が溶かされていきます。インプラントの安定性が低下するので、寿命を短くすることにつながるでしょう。
インプラント周囲炎を予防するためには、口腔ケアが非常に重要です。口腔内を清潔に保つことで、インプラントを長持ちさせられるでしょう。
定期メンテナンスを受ける
メンテナンスが不十分な場合も、インプラント周囲炎になる可能性があります。初期段階では自覚症状が少なく、発症に気づきにくいことが特徴です。また、インプラントは細菌への抵抗力が高くないため、急速に進行することも知られています。
この病気が進行すると、最悪の場合はインプラントが抜け落ちるでしょう。再手術が必要になることもあります。
定期的にメンテナンスを受けて、毎日の歯磨きでは取り除けない汚れを除去し、部品の不具合がないかなどを確認してもらいましょう。
喫煙本数を減らす
タバコを吸う人は、吸わない人に比べて歯肉の血流が悪い傾向にあります。血流が悪いと歯周病やインプラント周囲炎になりやすく悪化しやすいため、インプラントの寿命が短くなる場合があります。
可能であれば、禁煙したほうが口内環境を良好に保つことができます。インプラントを長く保つことに繋がるでしょう。
歯ぎしりや食いしばりを改善する
インプラントの人工歯は衝撃に弱いため、歯ぎしりや食いしばりなどで歯に負荷がかかると、部品の破損につながるかもしれません。歯茎や顎の骨にも負担がかかるので、インプラント周囲炎の原因になることもあるでしょう。
睡眠中の歯ぎしりにはナイトガードを使用する、噛み合わせを調整して食いしばりを防ぐなど、歯に負担をかけないようにしましょう。
インプラント以外の歯にも注意する
インプラント自体は無事でも、他の歯が欠けたり抜けたりすると、噛み合わせに影響が出ます。その歯の治療方法によっては、インプラントに影響が出る可能性もあるでしょう。
口内の環境に気を配り、必要であれば都度歯科医院を受診することで、インプラントだけでなく天然歯の寿命も延ばせるかもしれません。
インプラントが寿命を迎えたときの対処法
実際にインプラントが寿命を迎えたときには、どうすれば良いのか気になる方が多いのではないでしょうか。
インプラントに違和感覚えた場合は、放置せずすぐに歯科医院に相談しましょう。すぐに対応すれば、寿命を迎える前に症状を改善できる可能性があります。
あまり問題がないからとそのまま使い続けると、治療した部分が痛くなったり腫れたりして、インプラントが使えなくなる場合もあります。放置している期間が長いと、再治療が難しくなったり隣の歯に影響が出たりする可能性もあるでしょう。
インプラントが寿命を迎えた場合は、その周囲に何らかの問題が起きているケースが多いです。まずはその治療に専念し、問題を解消しましょう。骨に問題が起きていたり、インプラントの部品が取り外しできなくなっていたりする場合は、再度手術が必要になる可能性があります。
顎の骨の吸収が進んでいるなど、再手術を行えない場合は、入れ歯やブリッジで歯を補わなければなりません。
患者様の声
当院で治療された方のお声をいくつかご紹介します。インプラント治療を受ける歯科医院選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
定期的に通ってくださっている方の口コミ
なかなか自分にあった歯医者が見つからず、悩んでいたところ西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科を知りました。歯について、色々と詳しく調べていただいたり、説明も丁寧にしてくださり分かりやすいです。今も治療をしてもらい、定期的にクリーニングもしてもらっており、歯のトラブルなく過ごすことができています。先生方も丁寧で優しい方ばかりです！いい歯医者さんに出会えてよかったなって思います。
インプラント治療を受けた方の口コミ
理事長が勤務医時代からお世話になってます。虫歯、インプラント、歯列矯正と長きに渡り診療していただいております。私自身、すごく怖がり、痛がりなのでその事をお伝えしてます。その上で気持ちに寄り添って治療してくれます。長く続いたのもそういった配慮があってのことです。理事長はとてもクレバーな方で、治療方針や病状などわかりやすく説明してくださり、こちらの質問にも的確に答えてくれます。インプラント、歯列矯正などお考えの方にはおすすめします。
まとめ
今回は、インプラントの寿命についてくわしく解説しました。
インプラントの寿命は、10〜15年程度とされています。メンテナンス次第では、20年以上使用できることもあるでしょう。
口内環境が悪化したり、部品が破損したりすることで寿命が訪れるので、口腔ケアやメンテナンスを欠かさず、適切に扱いましょう。
インプラントに違和感を覚えた場合は、一度歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか。
インプラントを検討されている方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。
小道俊吾
