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西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科

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妊娠期のお口ケア

 本日は妊娠期の歯・お口ケアのお話です👩「一子を生むと、一歯を失う」という言葉を聞いたことはありますか?確かに、妊娠・出産・育児により、ホルモンバランスや優先順位の変化により、お口の中の状態は大きく変化します。虫歯や歯周病のリスクも高くなります💦

しかし、適切なお口のケアによって予防することも可能です。

妊婦

 

妊娠期にお口の衛生状態が悪化する原因

・つわりによるお口・歯の清掃状況の悪化

    女性ホルモンが増加する妊娠初期は、つわりが酷くハブラシをお口に入れるのも苦労しがちな時期です。

・だ液の酸性化・分泌量減少による菌への抵抗力低下

    妊娠中は唾液の量が減り、自浄作用が弱まるため、食後の歯磨きによるケアが重要です。

・間食の増加

    胎児の発育による食事回数の増加と、それに応じた口腔ケアが不足することによって、お口の環境は悪化してしまいます。一度に「食べられる量」が減ってしまうため、空腹状態が増え、間食などの「食べる回数」が増えやすいです。

 

妊娠期に注意が必要なお口のトラブル

歯が痛い人

・歯肉の腫れや出血(妊娠性歯肉炎)

・冷たいものや熱いものがしみる

・歯や歯肉に痛みがある

・お口の中がネバネバする

・お口の臭いが気になる

・歯垢が溜まりやすい

・口内炎ができやすい

などなど、様々なトラブルを引き起こします🙅‍♀️

 妊娠中は、歯肉の炎症や出血が起こりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクも高まります。そのまま放置しておくと、歯周病はどんどん進行してしまいます。重度になると早産・低体重児出産のリスクを高めるとも言われています😲

また、歯周病は感染症の一種です。お母さんの血液を介して、子宮や胎盤を通して赤ちゃんに感染する可能性もあります。お母さん本人だけの問題では無いので、しっかりと予防していきましょう👍

 

お口の中のトラブル対策

歯ブラシ

 食事や間食の回数が非妊娠時に比べて増えるので、いつも以上に食後の歯みがきやうがいをこまめに行うよう意識しましょう🦷また、糖分の多い飲食物や酸性食品をだらだら時間をかけて食べることは控えましょう。

 

  • 歯磨きアドバイス

  体調のよい時間にリラックスして歯磨きを行いましょう。その際、ヘッドの小さいハブラシを使用するのがオススメです👌

 下の方を向いて前かがみの姿勢になり、ハブラシを舌に当てないよう注意すると、嘔吐感を避けやすいです。ハブラシは小刻みに動かしましょう。

 また、香料や味の強い歯磨き粉を避けることにより、嗚咽を防げるでしょう🍀

 歯磨きができない時は 一日一回以上の歯磨きを推奨していますが、体調の悪い時は無理して歯磨きしようせず、洗口剤や水でのブクブクうが

いをしてみましょう🧊丁寧にしっかりすすぐと、お口の中もスッキリしてくるでしょう🌼

 

妊娠中の定期検診・歯科治療

歯科検診

・妊婦歯科検診

特に歯が痛くなくても、歯科衛生士による定期的なクリーニングの受診を推奨します👩‍⚕️妊娠中は、間食の増加や、つわりによる適切な歯磨きが出来ないことにより、虫歯や歯周病になりやすくなっています。また、虫歯や歯周病の初期症状に自分からは気づきにくいものです。つわりがおさまる4~5カ月頃に歯科検診を受けて、ご自身の歯だけでなく、赤ちゃんも守っていきましょう👶

 

・妊娠中の歯科治療

①虫歯治療

妊娠中の虫歯治療は基本的には妊娠安定期以降ですが、虫歯の進行状況、緊急性にもよるので歯科医師と相談してください🤔

②レントゲン撮影

 レントゲン撮影時の放射線量は、日常生活の中で自然に浴びている放射線量よりも微量なものです。さらに、放射線の防護エプロンを着用するのでさらに安心です。また、お口周りに照射するため、お腹の赤ちゃんにはほとんど影響はありません⭕

③お薬について

 妊婦さんの歯科治療で処方されるお薬は、妊娠中でも安全に使用できる薬剤が選ばれているはずです💊不安、心配がある場合は、遠慮なく歯医者さんや薬剤師さんに質問してみましょう。

④歯科麻酔について

 通常の歯科治療に用いられる麻酔は局所麻酔で、使用量もわずかですし、胎盤などを通して赤ちゃんに届くことはありません💉妊娠中でも使用可能です。無理して痛みを我慢しての治療は、母体にも赤ちゃんにもストレスになります。ただし、以前歯科麻酔薬でトラブルがあったりする方は歯医者さんと相談する必要があります⚡もし不安が大きければ、出産後に治療を行うのもひとつの手です。しかし、緊急性の高い治療の場合もあるので歯医者さんとよく相談してみましょう。

 妊娠後期に入ってお腹が大きくなると、あお向けで治療を受けるのがかなり大変になってきます。ですので、治療は妊娠中期頃に終わらせてしまうのが理想です💭

 できるだけ楽な姿勢で治療を受け、気分が悪くなった時は遠慮なく申し出ましょう🙋‍♀️

 

赤ちゃんが産まれた後は

赤ちゃん

 生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、虫歯の原因となる細菌(ミュータンス菌)はいませんが、虫歯になる赤ちゃんもいます。その原因は、離乳食などをあげる時などに、家族の方が使ったスプーンで赤ちゃんに食べさせたり、噛み砕いたごはんをあげたりすることによって虫歯をうつしてしまうからです👾また、口うつしや間接キスなど、赤ちゃんとのスキンシップを取ることが多いご家族も気を付けなくてはいけません。しかしながら、感染を恐れすぎることは赤ちゃんの健康な体づくりに悪影響を与えることもあります。まずは、育児に関わる家族全員のお口を良好な状態に保ち、良い環境を作ってあげることが大切です🙌

ご自身のお口の状態はもちろん、赤ちゃんのためにもクリーニング、適切な治療を受けてお口の健康を保っていきましょう❗

詳しい検査や治療が必要な場合は別途費用が掛かってきますのでご了承ください。

妊娠中のおすすめ栄養素

食事風景

 番外編として、妊娠中のおすすめ栄養素をご紹介していきます😋

 赤ちゃんが健康に育つためには、妊娠中の栄養が大変重要な役割を担っています。赤ちゃんの栄養は、お母さんが食べたものが胎盤や臍帯(へその緒)を通じて赤ちゃんの元へと届きます。

 妊娠時期によって積極的に取り入れたい栄養素は様々ですが、今回は主にこちらの5つをご紹介いたします🎵

①たんぱく質

②葉酸

③鉄分

④カルシウム、ビタミン

⑤食物繊維

ただし、妊娠高血圧症候群などの診断をされた、非妊娠時より疾患を持っている妊婦さんは医師の指示の元、栄養コントロールを行ってください。

 

①たんぱく質

   たんぱく質は、血液や筋肉、臓器を作るために非常に大切な栄養素です🤸‍♀️必須アミノ酸をバランス良く含んでいる良質なたんぱく質を取りましょう。

〜おすすめ食材〜

肉類、魚類、大豆、卵や乳製品など

 

②葉酸

   葉酸は、水溶性ビタミンB群の一種で、赤ちゃんの成長に欠かせない栄養成分です。妊娠前〜妊娠初期に適切な量を摂ることにより、赤ちゃんの神経閉鎖障害などの発症リスクを下げることが出来ます⭐熱や光、水に弱い葉酸は蒸したり炒めるなどして、調理方法を工夫してみるのもポイントです。

〜おすすめ食材〜

緑黄色野菜、海藻類など

 

③鉄分

  妊娠中は、赤ちゃんに栄養を送るために全身の血液量が増加します🩸しかし、増加するとはいえ、血しょう(水分にあたるもの)が4割程度増えるのに対して、赤血球は2割程度しか増えません。つまり、血液が薄まった状態になります。そのため、普段問題無い方でも鉄欠乏状態に陥り、貧血になりやすい傾向にあります。妊娠初期から積極的に鉄分を取り入れていきましょう💪

〜おすすめ食材〜

魚介類、緑黄色野菜、シジミなど

動物性食品に含まれる鉄の方が、体への吸収率は高くなっています🐟鉄分の吸収率を高める、ビタミンCと合わせて摂るのも効果的です🍋

 

④カルシウム

   カルシウムは、赤ちゃんの骨や歯を作るための重要な栄養素です🦴普段から不足しがちな方は、積極的に取り入れていきましょう。

〜おすすめ食材〜

乳製品、小魚類、大豆食品など

 

⑤食物繊維

   食物繊維は、血糖値の上昇を緩やかにしたり、便秘の予防・改善に効果的です🧘‍♀️妊娠中は便秘になりがちですので、積極的に摂っていきたい栄養素です。

〜おすすめ食材〜

雑穀類、きのこ類など

 

食物繊維の豊富な食材は消化されにくく、胃腸に負担がかかりやすいものが多くなっていますつわりの時期などは、加熱調理や裏ごし処理などで柔らかくしてから食べるのがおすすめです。

なるべくバランスの良い食生活を心がけて、母子ともに健康で過ごしましょう👩‍👧