こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。
マウスピース矯正は、弱い力で段階的に歯を動かすため、ワイヤー矯正に比べて痛みが少ないといわれています。
しかし、少なからず歯に力をかけるため、痛みや不快感を覚えることはあります。特に、矯正治療を始めて間もない時期や新しい装置に交換したばかりのタイミングでは、圧迫されるような痛みを感じることが多いでしょう。
本記事では、マウスピース矯正で痛みが出る原因や痛みがあるときの注意点、対処法について解説します。「どのくらい痛みが強いのか不安」「どんなときに症状が出るのか気になる」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
マウスピース矯正とは
マウスピース矯正とは、透明なマウスピース型の装置を1日20～22時間装着して歯並びを整える方法です。治療計画に基づいて作成された装置を1～2週間に1回の頻度で交換しながら、段階的に歯を動かしていきます。
装置を装着したままで1日のうちのほとんどの時間を過ごす必要がありますが、食事やブラッシングの際は取り外しが可能です。そのため、食べ物の制限はなく、ハミガキをしづらくなる心配もありません。
しかし、装着時間が不足すれば、適切な強制力がかからなくなり、治療計画通りに歯を動かせなくなるため注意が必要です。マウスピース矯正は、目立ちにくく手軽に始めやすい一方で、自己管理が非常に重要な方法といえます。
マウスピース矯正は痛い？
マウスピース矯正は、弱い力で少しずつ歯を動かしていきます。そのため、強い力で歯を動かすワイヤー矯正に比べれば、痛みは少ないといわれています。
とはいえ、マウスピース矯正でも痛みを感じることはあります。ここでは、マウスピース矯正中に痛みを感じる原因について解説します。
新しい装置に慣れていないため
矯正を始めて間もない頃は、装置の装着感に慣れていないため、違和感や不快感を覚えることがあります。また、マウスピース矯正では1～2週間ごとに新しい装置に交換しますが、装置のフィット感が変化するため、慣れるまでは痛みを感じる可能性もあるでしょう。
多くの場合は、数日～1週間程度で気にならなくなることがほとんどです。
装置によって歯が圧迫されるため
マウスピース矯正の装置は、歯列にぴったりと密着した状態で装着します。そのため、圧迫されるような違和感や締め付けられるような不快感を覚えることもあります。
ワイヤー矯正に比べて歯に加わる力は小さいとはいえ、歯に力を加えて動かすため、多少痛みを感じることは考えられます。
歯根膜が敏感になるため
矯正治療では、歯の周りにある歯根膜の伸び縮みによって骨が作られたり吸収されたりすることで歯が移動していきます。歯根膜は、食べ物を噛んだときに衝撃を和らげるクッションのような役割を担っています。
しかし、矯正中はとても敏感な状態になるため、わずかな刺激でも不快な症状が出やすくなります。そのため、硬い食べ物やお肉などを噛むと、痛みが強く出る可能性があるでしょう。
装置の一部が粘膜に当たっているため
矯正治療に使用する装置は患者さまに合わせて作製されますが、研磨不足によってわずかな出っ張りが生じることがあります。口腔内の粘膜はデリケートなため、わずかに当たったり擦れたりするだけでも傷ができたり痛みが出たりする可能性があるでしょう。
このような場合には、歯科医院で出っ張りを削ることもできますので、歯科医師にご相談ください。
アタッチメントが引っかかるため
マウスピース矯正では強制力を強めるためにアタッチメントを歯の表面に取り付けることがあります。装置の着脱時にアタッチメントの突起が引っかかることも、痛みが生じる原因のひとつです。
顎間ゴムによって引っ張られるため
顎間ゴムとは、上下の装置を繋げるゴムのことで、噛み合わせの調整などに用いられます。顎間ゴムを装着すると強い力がかかるため、痛みを感じることが多いです。
装着時間の不足によって後戻りしたため
マウスピース矯正では、装置を1日に20～22時間装着する必要があります。
しかし、装着しない時間が長時間続くと、一度動いた歯が元の位置に戻ります。この状態で装置をつけると、本来かかるはずの力よりも強い圧力がかかるため、痛みが生じやすくなります。
マウスピース矯正中に痛みがあるときの注意点
マウスピース矯正中に痛みがあるときには、以下の点に気を付けるようにしましょう。
長時間装置を取り外さない
矯正中の不快な症状が強いと、装置を外したくなる方は多いでしょう。
しかし、痛いからといって長時間外したままにすると、歯が動かなくなるだけでなく、一度動いた歯が後戻りを起こす可能性があります。また、装着時間の不足によって歯並びが乱れると、再装着する際にさらに強い痛みを感じたり装置を装着できなくなったりすることもあります。
装着するのが難しいと感じるほど痛みがつらいときには、ひとりで悩まずに一度歯科医院へご相談ください。
刺激を与えない
装置の装着時に痛みが出た際、患部を冷やしたり温めたりしようと考える方もいるでしょう。患部を冷やすと血行が悪くなり、歯が移動しにくくなる可能性があります。温めた場合には、血行が促進されて症状が悪化する可能性があるため注意してください。
症状が出ている箇所に負荷をかけると悪化することがあるため控えることが大切です。
マウスピース矯正中に痛みがあるときの対処法
マウスピース矯正中に痛みがあるときの対処法は、以下の通りです。
鎮痛剤を内服する
痛みが強くてつらい場合には、鎮痛剤を服用してもかまいません。歯科医師にご相談いただければ鎮痛剤を処方することが可能ですので、お気軽にご相談ください。
なお、市販の鎮痛剤を使用してもかまいませんが、市販の鎮痛剤は抗炎症作用が強く、服用し続けていると歯が動きづらくなる可能性があります。市販薬を大量に服用したり長期間にわたって服用し続けたりすることは避け、歯科医師へ相談しましょう。
柔らかいものを食べる
先にも述べた通り、矯正中は歯根膜が刺激を受けやすい状態になるため、硬いものを食べると不快な症状が出やすくなります。そのため、痛みが気になるときには、おかゆやスープ、ゼリー、プリンなど、噛まなくても飲み込めるような柔らかいものを食べましょう。
装置を優しく丁寧に着脱する
装置を力任せに着脱しようとすると、痛みが強くなることがあります。また、装置が変形や破損を起こす恐れもありますので、優しく丁寧に着脱することを心がけましょう。
装置が上手く取り外せないときには、リムーバーと呼ばれる専用の器具を使用すると、歯やハグキに余分な負担をかけずに装置を取り外すことができます。
口腔ケアを丁寧に行う
口腔ケアが不十分な状態では、ハグキが炎症を起こしやすくなります。ハグキが炎症を起こしていると少しの刺激でも症状を感じやすくなるため、毎日の口腔ケアは丁寧に行うようにしましょう。
歯科医院を受診する
ここまで痛みが出たときの対処法について解説しましたが、あまりに不快感がつらい場合には、一度歯科医師のチェックを受けるのも方法のひとつです。装置が変形や破損を起こしていたり装着不足によって装置が合わなくなっていたりするケースもあるでしょう。
定期的に歯科医院を受診し、状況を確認することが大切です。
患者様の声
ここでは、当院で治療を受けている方の口コミをご紹介します。
定期通院している方の口コミ
とても親切な先生やスタッフさんたちばかりです。院内も綺麗なので気持ちよく利用できます。いつも質問がないかを尋ねてくださいますが、尋ねることがないくらい毎回丁寧で分かりやすい説明をしてくださいます。
また、カウンセリングでは歯のことについて色々と知ることができ、今後の治療回数など目安も教えてくれたのですごく安心できました。待ち時間もなくスムーズで本当におすすめです。
託児利用で通っている方の口コミ
先生、歯科衛生士さん、保育士さんなど皆さんとても丁寧親切で優しい方ばかりです。小さい子供がいるので託児利用が出来るのは大変有り難く、安心して治療を受けることが出来ています。
痛みへの配慮もしていただけるので、これからも通いたい歯医者さんです。
まとめ
「痛みが強いと矯正治療を続けられないかもしれない」と不安を抱いているかもいるかもしれません。マウスピース矯正は痛みが少ない治療方法とされていますが、場合によっては不快な症状が出ることがあります。
原因は様々ですので、原因を明らかにして適切な対処を行うことが重要です。なお、痛みが強い場合には鎮痛剤を服用してもかまいません。
ただし、市販薬を服用することによって歯が動きにくくなることもあるため注意しましょう。矯正治療中の装置の不具合や痛みが気になる場合には、お気軽にご相談ください。
マウスピース矯正を検討されている方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。
当院では、小児矯正・成人矯正をはじめ、虫歯治療や歯周病治療、マタニティ歯科、ホワイトニングなどにも力を入れています。ホームページはこちら、WEB予約やLINE予約相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。
小道俊吾
