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西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科

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ドクターコミチのエンドドンティクス年間コース第1期(day1@西宮)

エンドセミナー 第1期 Day1

院長の小道がセミナーの講演を行いました。このセミナーは今年から新たに始まる「ドクターコミチのエンドドンティクス年間コース第1期(全5回)」の初日で、緊張しながら始まったようです。
根管治療の専門である大阪大学歯学部附属病院の保存科に10年間在籍して研鑽を重ね(現在は招へい教員)、日本歯内療法学会の専門医である院長の知識や経験を余すこと無く伝えていってほしいです!!!ご参加いただいた先生方ありがとうございました!

セミナーDay 1:1日の流れ

午前中:座学(診査診断、解剖学的注意点、RCT前準備[隔壁作成、ラバーダム防湿、C4への対応])、根管の上部拡大、エンド三角除去

午後:透明根管を用いた実習(髄腔開拡、エンド三角除去、上部拡大)

〈院長コメント〉

私が講師を務めさせていただく「ドクターコミチのエンドドンティクス年間コース第1期」がスタートしました。自分の顔と名前が入ったセミナーの宣伝用のチラシは未だに見慣れず、写真の中の自分と目があうたびに苦笑いしてしまいます。とはいえ、開業して半年も経たない内にこのようなセミナーを行うことができているのは、ひとえに私の医院のスタッフの協力やセミナーの運営をしていただいている方々のご尽力によるものなので、まずはこの場で御礼を申しあげます。

このセミナーでは、論文ベースの知識に加えて大阪大学歯学部附属病院保存科(根管治療専門の診療科)を始めとした私のこれまでの10年間の臨床的な勘所なども交えて講義をさせていただいております。年間5日間ある初日のDay 1では、診査診断と根管治療の手順の内、解剖学的な注意点を含めたエンド三角除去までの手順の座学を行いました。

診査診断では、痛み(=炎症)が起こる原因と、どこに炎症が起きているのかについて、「アタリ」をつけるという考え方について解説しました。実際の臨床では時間的制約や限られた情報の中で治療の判断を行う必要があります。これまで私自身が悩んだ症例や、判断に困った症例を提示しながら解説させていただきました。

根管治療の手順では、エンド三角除去の手前までの講義を行いました。この部分は根管治療の中で前処置(=メインの治療は根管の拡大や根管充塡)に当たる部分ですが、この部分を丁寧に行い、「感染源を取り切った環境・新たな感染が起こらない環境」を確立していなかれば、その後どんなにすごい技術、器具、材料で治療を行っても高い成功率は期待できません。これについては、マイクロスコープで撮影した私自身の治療の動画を見ながら解説させていただきました(改めて自分の治療を客観的に見ると、色々と反省点も見つかりました。。。)

午後の実習では、透明根管を用いて「髄腔開拡」の実習を行いました。髄腔開拡とは、根管を触る前に上部を削って形を整える作業ですが、アメリカの歯内療法専門医はこの部分に最も時間をかけて治療を行うと言われています。実際の治療では根管口(=神経の部屋の入口)を見つけるとすぐに器具を使って掃除をしたくなりますが、髄腔開拡がしっかりできていなければエラーやトラブルが発生する確率が上がります。日々の忙しい臨床の中でも『急がば回れ』、という諺を心に留めながら診療してもらえると幸いです。

講義初日ということでかなり緊張していましたが、受講者の集中力と熱意のおかげで有意義な時間を過ごすことができました。本日の講義が受講者の皆様の日々の診療の助けになれば嬉しいです。ご参加いただいた先生方、ありがとうございました!