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西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科

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Dr.コミチの第2期エンドドンティクス年間コース 年間セミナーフォローアップ症例検討会

院長の小道が「Dr.コミチの第2期エンドドンティクス年間コース 年間セミナーフォローアップ症例検討会」でオンラインにて症例検討会を行いました! 診療終わりにたくさんの先生にご参加いただきありがとうございました!!!

 

〈院長コメント〉

ドクターコミチのエンドドンティクス年間コースのフォローアップとしてウェビナーでの症例相談会に登壇しました。今回も資料を提出していただいた2症例に対して、私なりの考えや治療方針を説明させて頂きました。2症例とも、口腔内写真やレントゲン画像、CT画像、処置経過などを丁寧に記録してくれていて、非常に解説がしやすかったです!

今回の症例は矯正後に歯髄が壊死に陥って根尖部に透過像ができた症例と、非常に大きな根尖病変がある症例でした。1症例目については、矯正によって歯に力をかけたことに目が行きがちですが、「根尖性歯周炎の原因は『細菌感染』である」という大原則に則って、歯髄への感染が疑われる修復物について言及しました。これは実際の診療についても言えることですが、「先入観を持ちすぎるとそれに関する情報しか見えなくなり」、逆に「全く結果に対して予測を持っていなければ選択肢が多くなりすぎて診断が付けられない」というジレンマがあります。今回の症例では「根尖性歯周炎の原因は『細菌感染』である」という大原則から細菌感染を疑う所見を探し、そこに付随する要素として矯正による外力を考慮しました。

2症例めについては、右上7に非常に大きな根尖病変があり、根管治療の適応か抜歯した方がいいのかという相談でした。この症例については、「まずは根管治療を行い、しばらく様子を見る」というのが結論となります。治療中に明らかな破折が見つかる場合などを除いて、術前の根尖病変の大きさからのみでは抜歯適応かどうか判断することは非常に困難です。私自身、「この症例は外科処置、もしくは抜歯になるだろうな」と思って根管治療を行ったらそれだけで大きな根尖病変が治癒したことを何回も経験しております。(もちろん、逆のパターンで根管治療だけで治ると思っても治りきらず、外科的処置になる場合もあります)また、この症例に関しては、7番目の歯であるのにMB2根(隠れミッキーのようなスポット)があるのも珍しいと感じました。

直接相談いただいた先生と話したわけではなく、ウェブ上での解説となりましたが、相談いただいた先生や参加いただいた先生の明日からの診療において少しでもお役に立つことができれば幸いです。zoomの手配や事務連絡をしていただいたORTCの皆様、司会進行をしていただいた植田先生、そして診療終わりの遅い時間までご参加いただいた先生方ありがとうございました!