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西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科

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Dr.コミチの第2期エンドドンティクス年間コース 一般公開 エンドドンティクス症例検討会

院長の小道が「Dr.コミチの第2期エンドドンティクス年間コース 一般公開 エンドドンティクス症例検討会」でオンラインにて症例検討会を行いました!

今回は症例相談をする参加者の先生が zoom で参加してくださり、リアルタイムでのやり取りをしながら症例の悩んでいる点や質問を行うことができました!また、他の参加者からの質問も多数飛び交い、白熱した議論を行うことができたようです!ご参加いただいた先生方ありがとうございました!!!

 

〈院長コメント〉

ドクターコミチのエンドドンティクス年間コースのフォローアップとしてウェビナーでの症例相談会に登壇しました。今回はこれまでの「既に頂いた資料から私の考えや治療方針を説明する形式」ではなく、実際に相談者にZoomで登壇してもらい直接対話をしながら症例相談を行いました。

1症例目は左下の奥歯で非常に大きな根尖病変と深いポケットがある症例で、いわゆるエンドペリオ病変です。こちらの先生は、先日の西日本歯内療法学会で私のテーブルクリニックでの講演を聞いて相談してくださったとのことでした。今回のケースについては、現在の症状、年齢、ポケットの深さ、病変の大きさ、CT像を確認し、結論から言うと「抜歯適応」である可能性が高いと判断しました。せっかく「エンドペリオ病変でも治せるのではないか?」と期待を込めて相談していただいた先生には申し訳ありませんでしたが、抜歯適応の歯をきっぱりと「治せない可能性が高い」と診断するのは大事であると考えております。ただし、いきなり「次回もう抜歯しましょう。」と伝えてもすんなりと納得される患者さんばかりではないので、そのために治療方針の説明が重要で今回の症例相談ではその点について詳しくお伝えしました。具体的にはまずは根管治療を行い、3ヶ月様子を見て、そこから歯周病の治療を行うかどうか相談する、といった内容です。ただし、これらの治療を行うに当たり、「治らない可能性があること」、「その場合は抜歯をすることになること」を事前に伝えていただくことが大切になります。説明の仕方は非常に難しく、先生によってやり方の正解は異なると思うので、今回のディスカッションが少しでも役に立ってくれると幸いです。

2症例目は根管治療を繰り返しているが sinus tract(根っこのさきにできる膿の袋)が消えない症例でした。この症例に関しても結論から述べると「通常のレントゲンでは確認できない方向に側枝があり、その部分を触れていない症例」でした。この症例についてはまずCTの読影で側枝を見つけることが1つのポイントとなっております。通常のレントゲンは歯を2次元でしか観察することができませんが、CTでは3次元的に観察できるため本来であれば歯を抜かないと見えない方向からも歯を見ることができます。当院でもCT撮影は積極的に行っており、日々の根管治療に欠かせない存在です。2つ目のポイントは実際にその側枝を触ることができるかどうかで、どうやっても根管治療では触れない部分があるのでその場合は外科処置(歯根端切除術など)が必要になることもお伝えしておきました。

2症例とも勉強になる点が多く、また今回は初めて対面でディスカッションができたので個人的にはやりやすかったです!症例を提出いただいた先生方、診療終わりの遅い時間までご参加いただいた先生方、司会をしていただいた植田先生、Zoomの設定や事務連絡をしていただいたスタッフの方々、ありがとうございました。