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西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科

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ワイヤー矯正にかかる期間や治療の流れを詳しく解説!

こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。

ワイヤー矯正の装置をつけた歯を見せて笑う人

歯並びを改善する代表的な方法に、ワイヤー矯正があります。ワイヤー矯正はさまざまな症例に対応しており、多くの実績がある治療方法です。

今回は、ワイヤー矯正の治療期間や治療の流れなどをご説明します。

ワイヤー矯正とは

顎に手を当てて考える男女

ワイヤー矯正とは、歯にブラケットとよばれる矯正装置を固定し、ブラケットにワイヤーを通して歯を動かす矯正治療です。ワイヤー矯正は、大きく分けて3つの種類があります。

1つ目は、ブラケットを歯の表側に装着する表側矯正(ひょうそくきょうせい)とよばれる矯正方法です。表側矯正は、矯正治療のなかでは比較的安いことが特徴でしょう。矯正装置が見えるため、見た目が悪いことがデメリットです。

2つ目は、ブラケットを歯の裏側に装着する舌側矯正(ぜっそくきょうせい)とよばれる矯正方法です。舌側矯正は、矯正装置が目立たないことが特徴ですが、特殊な技術が必要なため治療費が高くなることがデメリットでしょう。

3つ目は、ハーフリンガル矯正です。上の歯列では矯正装置を歯の裏側に固定し、下の歯列では矯正装置を歯の表側に固定する方法です。ほかの2つの矯正方法よりも費用が高い場合が多く、ハーフリンガル矯正を行っていない歯科医院もあります。

ワイヤー矯正の期間

緑の机に置かれたカレンダーと時計

前歯などの部分的な矯正治療の場合の治療期間は、2か月〜1年程度といわれています。歯列全体を矯正する場合は、1〜3年程度かかることが多いです。

矯正治療後は、矯正前の歯列に戻る「後戻り」という現象が起きます。後戻りが起きないために、歯を固定する保定装置歯を1〜3年ほど装着しなければいけません。

ワイヤー矯正で歯が動く仕組みと時間がかかる理由

机に置かれたワイヤー矯正の装置が付けられた模型と歯科用器具

ワイヤー矯正では、歯に接着したブラケットとよばれる矯正装置にワイヤーを通します。矯正治療で使用するワイヤーには、もとの形に戻ろうとする性質があります。ワイヤーがもとの形に戻ろうとする性質を利用して歯を移動させるのが、ワイヤー矯正です。歯を移動させた方向に力がかかるように、歯科医師がワイヤーの形状を調節するのです。

以下、力を加えた方向に歯が動く理由と、矯正治療の終了までに時間がかかる理由をまとめました。

力を加えると歯が動く理由

歯の根っこと歯の周りの骨の間には、歯根膜(しこんまく)とよばれる1mmに満たない薄い組織が存在します。歯根膜は常に一定の厚さを保つ特性を持っているのです。

矯正治療で歯に一定の力が加わると、力が加わっている側の歯根膜は圧迫されます。圧迫された歯根膜は、厚さを一定に保とうと働きます。歯根膜と歯の周りの骨の間にスペースを作ろうと、破骨細胞(はこつさいぼう)を集めるのです。破骨細胞には骨を溶かす作用があり、歯の周りの骨を溶かすことで、圧迫された歯根膜の厚さを保ちます。

一方で、力が加わっていない側の歯根膜は、引き伸ばされます。引き伸ばされた歯根膜も、厚さを一定に保とうと働くのです。歯根膜と歯の周りの骨の間にできたスペースを埋めるために、骨芽細胞(こつがさいぼう)を集めます。骨芽細胞には骨を作る作用があり、歯根膜と歯の周りにできたスペースに骨を作り、歯根膜の厚さを一定に保ちます。

歯の周りの骨を溶かす・作ることで、歯を移動させるのです。

矯正治療で時間がかかる理由

矯正治療では、歯の周りの骨の吸収と再生を利用することで歯が動くことをご説明しました。

一般的に、骨の吸収と再生を行うのに約1か月必要です。また、1か月で歯が動く距離は約0.5mm〜1mm程度といわれており、歯が動くスピードはゆっくりであることがわかります。矯正治療では、治療終了後も後戻りを防ぐために保定期間が必要です。

1か月で動く歯の距離が小さいこと、保定期間が必要なことから、矯正期間が長くなるのです。

ワイヤー矯正の流れ

スタートからゴールに向かうイメージ

ワイヤー矯正で歯が動く理由と矯正期間が長い理由をご説明しました。以下、ワイヤー矯正の治療の流れをご説明します。

①カウンセリング

矯正治療を始める前に、カウンセングを行います。

カウンセリングでは、患者様が抱えているお悩みや治療のご要望など、さまざまなことを伺います。ワイヤー矯正のメリットやデメリットなどについても説明があるでしょう。

②精密検査

お口の中の状態を確認するために、虫歯の有無や歯茎の状態などを調べます。

レントゲン撮影や歯の型取りを行い、歯並びの状態を確認します。

③治療計画の説明

精密検査の結果をもとに、治療期間や費用などについて説明します。

④術前処置

虫歯や歯周病がある場合は、先に治療を行います。

歯を並べるためのスペースが足りない場合は、抜歯してスペースを確保することもあるでしょう。抜歯も矯正治療を始める前に行うことが多いです。

④矯正治療開始

歯のクリーニングを行ったあと、専用の接着剤を使用してブラケットを歯に固定します。ブラケットを装着したあとにワイヤーを通し、矯正治療が開始されます。

ワイヤー装着後、ブラッシングの仕方などの指導を受けるでしょう。

⑤定期検診

歯が予定どおり動いているかの確認やワイヤーの調整を行うために、1〜2か月に1回の頻度で通院します。

定期検診を怠ると、予定どおり歯が動かない場合や歯に過剰な力を与えて痛みが生じる場合があります。必ず定期検診を受けましょう。

⑥保定装置の装着

矯正終了後は、後戻りが起きないように保定装置を装着します。

保定装置には、取り外しができるタイプと歯の裏側に固定するタイプがあります。どちらのタイプが適しているか歯科医師と相談し、保定装置が作成されるでしょう。保定装置は、1〜3年程度装着する場合が多いです。

ワイヤー矯正の注意点

青い背景に書かれた!マークを虫眼鏡で見る

ワイヤー矯正の注意点は、以下のとおりです。

虫歯になりやすい

ワイヤー矯正では、歯にブラケットを装着します。そのため、ブラケットと歯の間に汚れが溜まりやすいです。また、ブラケットが固定されているため、日常の歯磨きが難しくなります。

ブラケットやワイヤーの溝に入り込んだ汚れはきれいに落としましょう。汚れが付着した状態が続くと、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

痛みがある

ワイヤー矯正では、歯にかかる力が比較的大きいです。そのため、ワイヤーの調節後など、歯にかかる力が大きくなるときは痛みが出ることがあります。

痛みがひどい場合は、担当の歯科医師に相談しましょう。

口内炎になることがある

矯正装置やワイヤーがお口の粘膜に当たることで、粘膜に傷がつき、口内炎になることがあります。

矯正器具が外れた場合や、ワイヤーが粘膜に当たっている場合は、担当の歯科医師に相談しましょう。

滑舌が悪くなる

矯正装置を歯の裏側に装着する舌側矯正では、舌の動きが制限されます。滑舌が悪くなったと感じる方が非常に多いです。

食べ物に注意する

矯正治療中は、キャラメルなどの粘着性のある食べ物は控えましょう。

矯正器具が傷ついたり外れたりする可能性があります。

患者様の声

資料を見ながら説明する男性歯科医師

こんなに丁寧な歯医者さんは初めてでした。今回は院長先生に治療していただきましたが、説明も丁寧でわかりやすく、痛みもなく満足です。歯科衛生士さんも愛想がとてもよく、きれいに掃除してくださいました。院内のスタッフさんも、すれ違うときに必ず挨拶をしてくださり、雰囲気もとてもよかったです。

いつもお世話になっています。気になることを細かく相談できて、とっても勉強になります。歯の健康の意識が高められて、来院するたびにまたケアを頑張ろうと思えます。院内は落ち着いた雰囲気で、キッズスペースもあり、こどもも抵抗なく来院できています。

まとめ

歯科医院で矯正装置をつけてもらう患者

今回は、ワイヤー矯正の治療期間と治療の流れなどをご説明しました。

ワイヤー矯正の治療期間は、部分的な矯正であれば2か月〜1年、全体的な矯正であれば1〜3年といわれています。ワイヤー矯正の流れには、カウンセリング、精密検査など、さまざまなプロセスがあります。そのなかでも定期検診は、歯が予定どおり動いているのかの確認やワイヤーの調節を行う重要なものです。矯正治療を予定どおりに進めるために、必ず通いましょう。

ワイヤー矯正を検討されている方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。

小道俊吾